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【2010年のブログ】ヒトはどうして死ぬのか - 死の遺伝子の謎 田沼 靖一 (著)

 10年前に成毛さんが募集してた本キュレーター勉強会に応募した記事。10年前の自分に負けないように、一歩ずつ進みたい、と思えるねぇ。ブログはこういう役割が貴重だ。

 

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・2010年に読んだ新刊本おすすめトップ10書名リスト

1位 ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書) [新書]田沼 靖一 (著) 発売日: 2010/07
2位 死刑絶対肯定論―無期懲役囚の主張 (新潮新書) [新書]美達 大和 (著) 発売日: 2010/07
3位 35歳までに読むキャリア(しごとえらび)の教科書 就・転職の絶対原則を知る (ちくま新書) [新書]渡邉 正裕 (著) 発売日: 2010/10/7
4位 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書) [新書]古市 憲寿 (著), 本田 由紀 (著) 発売日: 2010/8/17
5位 アップルvs.グーグル (ソフトバンク新書) [新書]小川 浩 (著), 林 信行 (著) 発売日: 2010/7/20
6位 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) [新書]浅川 芳裕 (著) 発売日: 2010/2/19
7位 戦国大名の婚姻戦略 角川SSC新書 [新書]渡邊 大門 (著) 発売日: 2010/1/10
8位 アインシュタインと猿 パズルでのぞく物理の世界 (サイエンス・アイ新書) [新書]竹内 薫 (著), 原田 章夫 (著) 発売日: 2010/7/17
9位 新書がベスト (ベスト新書) [新書]小飼 弾 (著) 発売日: 2010/6/9
10位 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 [ハードカバー]ティナ・シーリグ (著), Tina Seelig (原著), 高遠 裕子 (翻訳) 発売日: 2010/3/10
 

・2010年ナンバーワンのおすすめ

 

本の書評

「ヒトはどうして死ぬのか」
 
頭を後ろからドンッと叩かれるような衝撃の死の科学についての本。おすすめ。題名である「ヒトはどうして死ぬのか」この素朴であり、哲学的な疑問に独自の答えを持ち合わせている人は少ないのではないだろうか。わたしたち人間を構成している細胞は、アポトーシスと言われる“自殺”をすることが研究の結果わかった。そして研究者達はそれを不思議に思った。なぜ細胞は自殺をするのだろうか、と。
 
“死”と“生”はコインの裏表のような関係でしばしば表される。しかし、それは違うと著者は言う。
【“生”の中に“死”が内包されているのだと。死の科学から分かることは、人間が進化のプロセスで死をもつことをあえて選んだ祖先から、本質的に“死”を与えられているということです。】
 
つまり、今を生きているわたしたちは、「どうして死ぬのか」と考えるが、人類という大きな括りで考えたときには、「死ぬために生きている」とも言えるのだ。今の“生きている状態”を原点とするのではなく、「死がある意味」を原点とすることで、「生きるとは何か」、「自分とは何か」という疑問の答えに近づけるのである。
 
題名からは少しネガティブなイメージが出来てしまうが、本書を通じて著者は

【死は「いま生きていること、存在していること」がどんなにすばらしいかを教えてくれる唯一の存在であり、未来に必ず訪れる自分の死をイメージし、現在の自分を見つめ直すことによって、人間はよりよく“生”きることが出来るのだ】

 

と主張する。嫌な出来事でついつい、目の前の事に目を背けがちなわたしたちにとって、死生観は必要な考え方の一つなのかもしれない。