ここが勝負の分かれ目!

本、サッカー、ゲームの”勝負の分かれ目”を綴ります。

【本】医療専門職のための研究論文の読み方  by イアン・K. クロンビー (著), 津富 宏 (翻訳)

こんにちは。

サタン(@Satan_0707) です。

 

今日は定義が曖昧だった”エビデンス”のよい定義を知ったのでメモ。

 最近話題になった休眠預金の活用においても、エビデンスがある政策や活動にお金を配布しましょう、と謳っています。じゃあ、エビデンスって何よ?というのがこの本。

 

本ファンドは、「2010年休眠銀行及び住宅貯蓄貸付組合休眠口座法に関する命令(スコットランド)」及び以下のオプションのうちのいずれかに従って、休眠口座資金の分配について、エビデンスに基づく影響評価を作成しなければならない。https://www5.cao.go.jp/kyumin_yokin/shingikai/sanko/shiryou_2_2.pdf

 

www5.cao.go.jp

 

医療専門職のための研究論文の読み方―批判的吟味がわかるポケットガイド

医療専門職のための研究論文の読み方―批判的吟味がわかるポケットガイド

 

この本の翻訳者は「犯罪学者」です。このポケットガイドという名の通り構造化されたチェックリストを用いることで論文を批判的吟味するスタンスを身に着けることが出来ると紹介している。流行り廃りのあるテクニックではなく、チェックリストを活用するというリテラシーを広めたい、というのが翻訳者の想い。スッと腹に落ちたので、紹介します。

 

①”論文の読み方”を考える

  • なぜ論文を読むかを明確にする
  • どんな情報が必要かを絞っておく
  • テーマに関連した文献を見つける
  • 見つけた論文を批判的に吟味する

 

②エビデンスの定義を明確にする

  • エビデンスとは、「バイアスを出来る限り排除して得られた研究結果」と本書では定義している。非常に明確。

 

③チェックリストの構造(目次を引用)

  • 第1章 批判的吟味への導入
  • 第2章 論文を読む際にもつべき問い
  • 第3章 研究方法を見分ける
  • 第4章 結果の解釈
  • 第5章 チェックリストへの招待
  • 第6章 吟味のための標準的な問い
  • 第7章 サーベイを批判的に吟味する
  • 第8章 コホート研究の吟味
  • 第9章 臨床試験の吟味
  • 第10章 ケース・コントロール研究の吟味
  • 第11章 レビュー論文の吟味

上記の6章から後ろが論文を批判的に吟味する”角度”の解説です。(各章の解説はまたのブログで。) 論文を読む機会はそんなに多くない人がほとんどだと思います。だけど、結果を鵜呑みせずに吟味するリテラシーは持っておきたいですよね。ポケットガイドということで、カバンやデスクに忍び込ませておきたい一冊になりました。

 

定義が曖昧だけど広く使われるようになった”エビデンス”という言葉を考える機会になった一冊でした。ちなみに企業文化について考えたブログは以前紹介しました。興味がある人はぜひこちらもっ。自分の中に言葉の定義の引き出しを持つ、というのは本を読んだときの醍醐味ですよね。

 

www.satanz.org

 

それではまた!